せん妄の緩和ケア (単行本)

心理面への配慮

せん妄の緩和ケア
形式・仕様:
単行本 電子書籍

身体的要因や客観性を重視した終末期医療のケアのあり方に一石を投じる。患者の病歴や主観、周囲との関係性を重視する必要性を訴える

著者 岸本 寛史
ジャンル 精神医学
臨床心理学  > 心理療法(カウンセリング)
医療・看護
出版年月日 2021/02/20
書店発売日 2021/02/20
ISBN 9784414416756
判型・ページ数 A5 ・ 182ページ
定価 2,640円(税込)
在庫 在庫あり

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終末期の患者の9割以上にせん妄状態が見られるなか、その治療も主として抗精神病薬や鎮静薬などの薬物療法が中心となっている。しかし、緩和ケア病棟にて長年にわたり診療を続けている内科医である著者は、心理的側面への配慮は、身体的な要因で生じるせん妄でも必要と訴える。
多くの事例を取り上げつつ、臨床現場で飛び交う病名や薬名も紹介しながら、医療関係者以外の方々にも、臨床場面が目に浮かぶように工夫している。
はじめに

序章
 「せん妄」の心理的側面
 本書で対象とする「せん妄」
 事例に拠りながら論じる目的
 消えた実在
 パラダイムとしての機能

第1章 入り口としての病歴
 事例 家田さん(70代,男性)
 薬の力だけでは笑顔にはなれない
 せん妄への心理的接近に対する警鐘への反論
 せん妄患者の心へ通じる道としての病歴
 清明な意識のときと同じように聞く
 聞き手の感情も動く
 薬が喉に引っかかっている

第2章 核にある恐怖
 事例 萩本さん(70歳,男性)
 沈黙の間の内的作業
 知覚の鋭敏化と背後にある危機感
 恐怖はせん妄を引き起こすか?
 恐怖に配慮したケア
 恐怖から悲しみに

第3章 せん妄の語りを聞く――意識の水準
 事例 海藤さん(80歳,男性)
 変わらない部分を安心の基盤にする
 語りが溢れるとき
 共感が不安を増長させることもある
 話を聞くことは家族の仕事?

第4章 せん妄の語りを聞く――語りの内容
 サックスの洞察
 五つのキーワード
 せん妄と夢
 事例 鮎川さん(80歳,男性)
 現実と空想の混じり方
 夢を聞くかのように聞く
 夢と感情
 一次過程と二次過程
 否定せずに聞くだけでは足りない

第5章 行動に駆り立てるもの
 事例 重田さん(70代,男性)
 せん妄に至る背景
 せん妄から抜けていくプロセス

第6章 水を向けるような関わり
 事例 鳥谷さん(60代,女性)
 潜行する恐怖
 洞窟の中に入る
 物語的水準への変化
 笑顔の意味
 穏やかな最期だったと感じた意味

第7章 せん妄の神経学的基盤
 DSMのせん妄のとらえ方
 せん妄への脳科学的アプローチ
 四つのネットワーク
 注意とその調節
 せん妄と脳の機能的接続性の変化
 注意の調節障害を引き起こす要因
 せん妄と神経伝達物質
 せん妄の神経学的基盤に照らしてみると
 ヤングの要約

終章 
 タクシーを呼んでください
 バッグを取ってほしい
 ObjectlessなSEEKINGシステム
 もう5時だね

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