テロリズムの心理学

テロリズムの心理学

テロのメカニズム、テロリストの検出、事前阻止等を心理学の知見でどのように行政に貢献できるかを示す、テロリズム心理学の決定版

著者 越智 啓太 編著
ジャンル 社会心理学
出版年月日 2019/08/30
書店発売日 2019/09/05
ISBN 9784414416602
判型・ページ数 A5 ・ 222ページ
定価 3,080円(税込)
在庫 在庫あり

この本へのお問い合わせ・感想

テロは人間や人間の集団が、偏見や怒り、集団間葛藤等によって引き起こすからこそ、その対策には心理学の知見は欠かせない。政治テロ、宗教テロ、国家主導テロなどが頻発するなか、本書はその発生メカニズム、テロリストの検出、事前阻止などについて過去のテロ事件から得た心理学的知見を集約し、最先端の研究内容も織り込んで多角的にテロリズムを考察した決定版。科捜研、科警研、警察機関等で研究・実践をしてきた第一線の研究者が書き下ろす。
はじめに

第1章 テロリズムへの心理学的アプローチ 【越智啓太】
 1.テロリズムの定義
 2.テロリズムの分類と特徴
 3.テロリズム心理学の研究分野とその概要
 4.テロリズム心理学の展開

第2章 テロリズム発生における社会心理学的メカニズム 【縄田健悟】
 1.はじめに 
 2.集団アイデンティティ
 3.テロリストにとって得となる社会構造
 4.今後の展望として

第3章 実験社会心理学から見た集団間葛藤 【杉浦仁美】
 1.実験社会心理学におけるテロリズム研究の位置づけ
 2.アイデンティティ・アプローチ
 3.進化心理学的アプローチ
 4.支配・階層的アプローチ
 5.まとめ

第4章 集団の光と影 【釘原直樹】
 1.ジェノサイド
 2.パニック事態
 3.緊急時の援助行動

第5章 テロリストの行動パタンとプロファイリング 【大上 涉】
 1.はじめに
 2.従来のテロリズム捜査
 3.諜報の分析支援
 4.テロリストの典型的犯人像のプロファイリング
 5.行動パタンに基づいたテロ組織のプロファイリング
 6.おわりに

第6章 テロリストの検出とテロ計画の情報収集 【平 伸二】
 1.日本における国際テロの可能性
 2.国際的なテロへの関心と心理学からの貢献
 3.隠匿情報検査と探索型隠匿情報検査を利用したテロの未然防止の可能性 
 4.CITを利用したテロの未然防止に関する研究

第7章 国家が主導するテロリズム 【大上 涉】
 1.はじめに
 2.国家テロリズムの定義
 3.国家テロリズムと秘密活動
 4.標的殺害(ターゲテッド・キリング)
 5.秘密活動や標的殺害が抱える諸問題

第8章 日本におけるハイジャックとその分析 【入山 茂】
 1.はじめに
 2.日本におけるハイジャック対策の緊急性と,心理学による支援の必要性
 3.日本における心理学アプローチによるハイジャックの分析
 4.おわりに

第9章 テロリズムと人質事件 【横田賀英子】
 1.テロリストによる人質事件
 2.人質交渉 
 3.人質の心理
 4.おわりに
 
第10章 テロリズムのPTSD 【松本 昇】
 1.PTSDとは
 2.PTSDのメカニズムと治療
 3.テロリズムのPTSD
 4.テロリズムのPTSDに特徴はあるのか
 5.まとめ

索引

関連書籍

ご注文

3,080円(税込)

ネット書店で購入する

  • Amazon
  • 楽天ブックス
  • セブンネットショッピング
  • e-hon 全国書店ネットワーク
  • 紀伊國屋書店ウェブストア
  • honto
  • HMV&BOOKS online
  • TSUTAYA オンラインショッピング
  • Honya Club.com
  • ヨドバシ.com
  • bookfanプレミアム

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加