衣笠隆幸選集2

精神分析的精神医学の臨床

衣笠隆幸選集2

精神科医、そして日本を代表する精神分析家として、常に臨床現場で患者と向き合い、多くの後進を育ててきた著者の集大成となる一冊

著者 衣笠 隆幸
ジャンル 精神分析
出版年月日 2018/11/20
書店発売日 2018/11/27
ISBN 9784414413922
判型・ページ数 A5 ・ 702ページ
定価 9,350円(税込)
在庫 在庫あり

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『衣笠隆幸選集1』の続編。基礎理論や技法を中心に述べた前巻に続き、この巻では精神科医として著者が専門とする「パーソナリティ障害の治療」「小グループ療法」「デイケア」、さらに著者の名を世に知らしめた「重ね着症候群」について論じる。また、よりよい精神医療を求め、精神医学における精神分析の意義や、医師教育のありかたに関しても思索を重ねる。精神科医、そして日本を代表する精神分析家として、常に臨床現場に立ち、多くの後進を育ててきた著者の集大成となる一冊。


第1部 精神分析と精神科臨床
1章 精神分析と精神科臨床――精神分析的(力動的)精神医学概論
2章 精神科医療における今日の精神療法の位置づけ
3章 今日の精神医療と精神分析
4章 境界例の心理療法――精神分析
5章 クライン学派
6章 フロイト派――対象関係論
7章 力動精神医学の卒後研修
8章 メラニー・クライン――精神分析の革命
9章 境界性パーソナリティ障害と自己愛性パーソナリティ障害――力動的発達診断と病理

第2部 身体とハンディキャップ
10章 慢性前立腺炎の心身医学的研究
11章 身体的ハンディキャップをもつ患者の心理特性と精神療法上の諸問題
12章 ハンディキャップの心理

第3部 重ね着症候群
13章 境界性パーソナリティ障害と発達障害:「重ね着症候群」について――治療的アプローチの違い
14章 重ね着症候群とスキゾイドパーソナリティ障害――重ね着症候群の概念と診断について
15章 パーソナリティ障害と発達障害――重ね着症候群の研究
16章 重ね着症候群の診断と治療
17章 パーソナリティ障害の治療――「重ね着症候群」概念の意義

第4部 乳幼児観察
18章 タビストック・クリニックにおける乳幼児観察の方法と経験
19章 乳児観察の記録
20章 母子分離と自我漏洩症候群

第5部 精神医学と地域精神医学
21章 神経症概念の消失と思春期青年期の臨床への影響
22章 初期精神分裂病の概念をめぐって――ビオンの「精神病的パーソナリティ」との比較
23章 イギリスの地域精神医療――特に精神分裂病のリハビリテーション
24章 精神障害リハビリテーションの目標とゴール――心理的側面から
25章 ヤスパースの精神分析批判に応えて――クライン派の立場から
26章 イギリスの精神病理学
27章 精神保健福祉センターにおける精神療法
28章 幻覚妄想の実態――クライン派の研究から
29章 統合失調症の研究の歴史

第6部 グループ療法
30章 グループ療法入門――対象関係論的小グループ療法について(その1)
31章 グループ療法入門――対象関係論的小グループ療法について(その2)
32章 グループ療法入門――症例の解説
33章 境界例のグループ療法
34章 対象関係論的小グループ療法――ビオン再考
35章 集団と個人との関係を探る:精神分析の視点から――フロイトとビオンを中心に

第7部 小ウインドウ方式
36章 デイケアのグループダイナミクス
37章 小ウインドウ方式――デイケアのグループダイナミクスの理解のために
38章 精神科デイケアのグループダイナミクスと小ウインドウ方式
39章 精神科医の立場から
40章 デイケアとグループダイナミクス

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