心の専門家が出会う法律[新版]

臨床実践のために

心の専門家が出会う法律[新版]

定評ある書籍の大幅リニューアル。目次構成、誌面構成の変更に加え、公認心理師法に1章を充て、今国会の改訂を反映させた最新版。

著者 金子 和夫 監修
津川 律子
元永 拓郎
ジャンル 臨床心理学  > 心理臨床一般
出版年月日 2016/09/10
書店発売日 2016/09/13
ISBN 9784414416169
判型・ページ数 A5 ・ 268ページ
定価 2,640円(税込)
在庫 在庫あり

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心理臨床やメンタルヘルスサービスにかかわる心の専門家に向けて、業務のなかで出会う法律について、心の専門家自身が解説する書として定評ある書籍を大幅リニューアル。目次構成、誌面構成の変更に加え、公認心理師法に1章を充て、今国会の改訂を反映させた。すでに現場で活躍中の人のみならず、これから心の専門家を目指す人たちにも、法律の最新の概要がわかる必携の一冊。

第Ⅰ部 基本関係法

第1章 心の臨床実践に関連する法律の全体像
 1.はじめに 
 2.心の専門家自身にかかわる法律 
 3.心の臨床実践の各領域における法  
 4.憲法と法の体系 
 5.面接契約について   
 6.おわりに 

第2章 自殺対策について
 1.はじめに――対策の「根拠」があることの重み
 2.日本における自殺対策の歩み
 3.自殺対策基本法の改正と心の専門家の役割
 4.おわりに

第3章 災害における心のケア
 1.はじめに
 2.災害対策基本法を中心に
 3.その他の災害関連法律
 4.事故災害と心のケア
 5.戦争・紛争被害

第4章 国民の不安と法律支援――総合法律支援法等
 1.裁判を受ける権利 
 2.総合法律支援法 
 3.日本司法支援センター(法テラス)
 4.総合法律支援法の課題 
 5.課題解決と新たなニーズへの対応――総合法律支援法改正法
 6.裁判員制度    
 7.心の専門家のかかわり

第5章 公認心理師法
 1.はじめに
 2.議員立法であること
 3.資格のポイント
 4.立法の趣旨   
 5.「医師の指示」をめぐる補足
 6.名称独占資格であること    
 7.公認心理師の社会的定着に向けて

第Ⅱ部 医療・保健・福祉

第6章 医療現場における法律
 1.はじめに
 2.医療法について
 3.医師法について    
 4.保健師助産師看護師法

第7章 心のサポート関連職種――医療関係
 1.はじめに
 2.医療関係職種の成立経過
 3.診療補助職
 4.医療行為ではない業務を行う職種
 5.医療関係職種に望まれる今後の法律のあり方

第8章 心のサポート関連職種――福祉
 1.はじめに
 2.国家資格である職種
 3.省令により認証される介護支援専門員(ケアマネジャー)
 4.社会福祉主事任用資格・児童福祉司任用資格
 5.民生委員・児童委員
 6.その他の職種

第9章 精神保健福祉法
 1.はじめに
 2.精神保健福祉法の成立・発展の過程
 3.現在の精神保健福祉法の概略
 4.今後の課題

第10章 コミュニティと法
 1.はじめに
 2.健康の保持増進
 3.貧困対策
 4.障害とコミュニティ
 5.発達障害をめぐって
 6.子ども・若者への支援
 7.まちづくりと住民参加


第Ⅲ部 対象別・領域別

第11章 児童臨床――児童虐待と子育て支援を中心に
 1.はじめに
 2.「児童」の年齢区分
 3.児童虐待関連
 4.子育て支援関連
 5.子どもの権利関連
 6.おわりに

第12章 家庭領域――夫婦の離婚問題を中心に
 1.はじめに
 2.夫婦関係の紛争について
 3.離婚で子どもが紛争の争点になったとき(親権・監護権・面会交流権)
 4.事例
 5.まとめ

第13章 学校臨床と法律
 1.はじめに
 2.学校教育を規定するもの
 3.学校教職員の身分と専門性に関する法律
 4.学齢期の子どもたちを守る法律
 5.まとめ

第14章 職域におけるメンタルヘルス対策
 1.労働基準法・労働安全衛生法と労働衛生管理体制
 2.快適な職場環境の形成
 3.心身両面にわたる健康保持増進措置
 4.メンタルヘルス対策
 5.職場復帰支援
 6.ストレスチェックの義務化
 7.過重労働対策およびその関連の対策
 8.守秘義務と健康情報の扱い
 9.精神障害者に対する支援制度
 10.非正規雇用者について
 11.女性労働者とハラスメント

第15章 少年非行に関する法律
 1.はじめに
 2.少年法
 3.少年鑑別所法
 4.少年院法
 5.おわりに

第16章 司法と犯罪
 1.はじめに
 2.触法精神障害者に対する司法システムと医療システム
 3.治療および支援対象者が触法行為を生じた場合の対応に関して
 4.まとめ

第17章 犯罪被害者支援に関する法律
 1.犯罪被害者等基本法
 2.警察の支援
 3.検察の支援・裁判での支援
 4.金銭面での補償
 5.ドメスティック・バイオレンス(DV)への対応
 6.犯罪被害を受けた子どもへの支援

第18章 精神障害者の社会生活支援
 1.近年の精神保健医療福祉施策の動向
 2.障害者福祉施策の変遷
 3.障害者総合支援法における地域生活・就労支援に焦点を当てて
 4.障害者総合支援法の自立支援給付と地域生活支援事業
 5.障害者総合支援法の相談支援事業
 6.事例
 7.関連する組織
 8.精神障害者の生活関連制度――精神障害者手帳と年金
 9.障害者年金制度と暮らし
 10.むすびに

第19章 高齢者の心の健康をささえる
 1.はじめに
 2.高齢者医療・福祉の歴史
 3.介護保険法を中心にした支援
 4.地域包括ケアシステム
 5.認知症施策のあけぼの
 6.認知症施策の本格的展開
 7.高齢者虐待防止法等

第Ⅳ部 課題別

第20章 心の専門家における倫理
 1.はじめに
 2.さまざまな倫理規定
 3.対人援助職に共通する代表的な倫理課題
 4.おわりに

第21章 事故に対する責任
 1.はじめに
 2.民事責任
 3.刑事責任
 4.行政処分

第22章 自己決定権をめぐって
 1.はじめに
 2.自己決定権の誕生
 3.自己決定権の難しい局面
 4.参加型自己決定権と心の専門家

第23章 成年後見制度
 1.はじめに
 2.法定後見制度
 3.任意後見制度
 4.成年後見制度の利用例
 5.成年後見制度の課題

第24章 個人情報の保護と情報公開
 1.情報公開法
 2.個人情報保護法
 3.個人情報保護法の実践例
 4.個人情報保護法の改正
 5.おわりに――情報公開と個人情報保護の拮抗する社会で

付 録
 1 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(抄録)
 2 一般社団法人 日本臨床心理士会 倫理綱領(全文)

索 引

執筆者
岡田 裕子【第1章】
勝又 陽太郎【第2章】
元永 拓郎【第3章、10章、19章、22章、23章】
金子 和夫【第4章、5章7】
奥村 茉莉子【第5章1~6】
宇佐美 敏夫【第6章】
玉井 直子【第7章】
佐原 まち子【第8章、コラム1】
林 直樹【第9章、コラム2】
菅野 恵【第11章】
町田 隆司【第12章】
鵜養 啓子【第13章】
北村 尚人【第14章】
渡邊 悟【第15章】
福田 修治【第16章】
卜部 明【第17章、コラム3】
卜部 貴子【第17章、コラム3】
上野 容子【第18章】
津川 律子【第20章】
押田 茂實【第21章】
勝又 純俊【第21章】
黒川 達雄【第23章】
金沢 吉展【第24章】

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