お知らせ
学会情報 - 2012.02.06
◆第23回日本発達心理学会
会期:2012年3月9日(金)~11日(日)
会場:名古屋国際会議場
http://www.wdc-jp.biz/jsdp/conf2012/
◆産業カウンセリング第42回全国研究大会
会期:2012年5月26日(土)~27日(日)
会場:千葉県文化会館(26日)・京葉銀行文化プラザ(27日)
http://www.co-higashikanto.jp/taikai2012/sanka.html
◆日本心理臨床学会第31回大会春季大会
会期:2012年5月27日(日)
会場:ウィンクあいち
http://www.ajcp.info/future.htm
◆日本家族研究・家族療法学会 第29回大会
会期:2012年6月1日(金)~3日(日)
会場:山口県総合保健会館
http://www.jaft.org/meeting/index.htm
◆第11回日本トラウマティック・ストレス学会
会期:2012年6月9日(土)~10日(日)
会場:福岡県春日市クローバープラザ
http://www.jstss.org/
◆日本遊戯療法学会第18回大会
会期:2012年6月23日(土)~24日(日)
会場:学習院大学
http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/psy/japt18/
◆第37回日本交流分析学会
会期:2012年7月15日(日)~16日(月・祝)
会場:国立国際医療協力研修センター
http://www.js-ta.jp/events.html
◆日本描画テスト・描画療法学会第22回大会
会期:2012年9月8日(土)~9日(日)
会場:日本大学文理学部
http://blogs.yahoo.co.jp/byougatest/2513538.html
◆日本心理学会第76回大会
会期:2012年9月11日(火)~13日(木)
会場:専修大学
http://www.psych.or.jp/meeting/index.html
◆日本心理臨床学会31回大会秋期大会
会期:2012年9月14日(金)~16日(日)
会場:愛知学院大学
http://www.ajcp.info/future.htm
◆日本社会心理学会第53回大会
会期:2012年11月17日(土)~18日(日)
会場:つくば国際会議場
http://www.socialpsychology.jp/meeting/meeting2.html
◆日本教育心理学会第54回総会
会期:2012年11月23日(金・祝)~25日(日)
会場:琉球大学
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaep/japanese/index.html
スタッフルーム Feb.2012 - 2012.01.31
「色は難しい」
小さい頃より色彩感覚がズレていたようで、中学の時など、美術の先生に「この人の感性は。。。」と評された。▼そんな私も編集者となり、デザイナーさんと仕事をすることになった。困るのが、ラフ案がイメージと違っていて、別案を出してもらう時だ。特に色調の修正依頼は至難の業なのだ。印刷4原色(CMYK)とPCモニターの3原色(RGB)では色の出方が違うので、紙とモニターを見比べつつ、業界で一般的なDICのカラーガイドも持ち出して、持てる語彙を総動員しても、説明が曖昧になってしまう。▼そこで、衝動的に「色彩辞典」を買ってしまった。完成版下を持ってこられたデザイナーさんに本を見せ、「これでうまく伝わりますよねー」と嬉々として話し込んでしまった。忙しいのに付き合ってくれたデザイナーのYさん、すみませんでした。おかげで執筆者の要望どおりの装丁の本ができました。『社会福祉学の探求』がそれです。(編集N)
情報の拠り所
昨今、インターネットの普及に伴い、様々な「口コミ情報」が存在、今や日々のライフスタイルの中で必要不可欠な情報源の一つになりつつあります。最近では某口コミ飲食店情報サイト内で、いわゆる「ヤラセ」の口コミを投稿、見返りとして紹介した飲食店に報酬を求める業者が存在したという詐欺事件も発生、口コミ情報自体の信頼を揺るがす事態になっています。口コミ情報自体は今後も影響力を増していくでしょうし、それに伴い様々な事件が起きることが予想される訳ですが、こうした中で日夜溢れかえる様々な情報を今一度、冷静な目で確かめていく必要があるのだなと、この事件を通じ痛切に感じました。インターネットがこれ程までに日常生活に入り込む以前の1998年に刊行された『プロパガンダ』には正確で信頼すべき情報を得るための普遍的なテクニックが満載です。(営業H)
黙って座っているだけでも・・・
いま、東北の大震災の復興において、カウンセリングの重要性が見直されています。人は黙って座っているだけでも、目に見えない様々な情報を発信しているそうです。カウンセラーと呼ばれる専門家は、クライアントと呼ばれる人が発する言葉のほかに、無言の情報を感知できるのだそうです。ただいま準備中の書籍、諸富祥彦教授の本(『はじめてのカウンセリング入門』の著者の待望の書)では、カウンセラーとクライアントとの魂の交流について、深い論考が得られると思います。わたしはこの本を専門家だけでなく、ただ普通の生活のなかのコミュニケーションに興味のある方にも手にとって欲しいと思っています。大切な人の、言葉以外のものが読み取れるようになるかもしれません。(編集S)
原由子さんに感謝
1月20日の朝日新聞(夕刊)で、サザンの原由子さんが正月休みにはまった海外ドラマとして『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』を紹介していました。年末にはテレビ東京系で3夜連続の放映もあり、ちょうど1月にこのドラマのモデル本とも言えるエクマンの『暴かれる嘘--虚偽を見破る対人学』の増刷が出来たところで、タイミングはぴったり。ただし帯が昔のままだったのが少し心残りですが。そして原さんがお勧めの音楽DVDが今をときめくアデルの昨年のライブ版(CDとセット)。実は12月に某歌手がクリスマスライブでSomeone Like You をカバーしたのを聴いて一目惚れ(?)していたので、早速購入。訳詞を読んでさらに胸が熱くなりました。ところで、アデルのバックバンドで演奏しているギタリストが、なんと『ライ・トゥ・ミー』の若手リサーチャー役の俳優にそっくり! これを共時性というのかデジャヴュというのか、単なる老化による認知の歪みか、奇妙な余韻がまだ残っています。(粗忽の編集者)
トークセッション - 2012.01.30
『八つの人生の物語』、『病いの語り』の著者アーサー・クラインマンについてのトークセッションがジュンク堂書店池袋本店において下記の日程で開催されます。
『アーサー・クラインマンの世界――かけがえのないものとは何か』
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/evtalk.html
皆藤 章(京都大学教授)×江口重幸(精神科医)
場所:ジュンク堂書店池袋本店
期日:2012年3月15日(木)19:30~
書評・メディアでの紹介 - 2012.01.13
・S.マクニフ 著/小野京子 訳「芸術と心理療法」の書籍紹介が『LIFEwork』第11号《2012年1月16日発行/発行所:アートコミュニケーション/発売:サンクチュアリ出版》に掲載されました。
・柏女霊峰 著「子ども家庭福祉・保育の幕開け―緊急提言 平成期の改革はどうあるべきか」の書評が、『保育の友』60巻第2号《全国社会福祉協議会/2012.2.1発行》に掲載されました。
・M.サンダーランド 著/N.アームストロング 絵/関口進一郎 監訳/森さち子 訳「子どもの心理臨床(全9巻/18冊) 」の書評(柳田邦男)が、『看護管理』VOL.22/No.1/2012JAN.《医学書院発行/2012.1.10発行》に掲載されました。
スタッフルーム Jan.2012 - 2011.12.31
明けましておめでとうございます
2011年は忘れようにも忘れられない、また決して忘れてはいけない一年でした。
皆様にとって今年が佳い年になりますよう、心からお祈りいたしております。
スタッフルーム一同
「料理集団の小僧」
書店さんからの注文は、今でこそ電話、FAX、インターネットと多様ですが、以前は短冊という細長い紙に書名を書いて取次店経由で廻ってくるものが主流でした。拙文の小題はある書店さんから受けた注文短冊に書かれていた書名です。「さて、我社にはこんな本があったかな」と思案しつつ声にして読んでみて、あっと思い当たりました。実はこの注文は『病理集団の構造(びょうりしゅうだんのこうぞう)』という本のことでした。たしかに小題のように聞こえなくもありません。読者から注文を受けた書店さんが捻り出した傑作でした。この本はヤクザや博徒の世界を研究した1963年刊行の大著で、現在でもオンデマンド版として販売しています。小題の書名からは、精進料理のお手伝いをするお寺の小僧さんたちの姿がイメージされ、そのギャップに思わず吹き出してしまいました。インターネットも携帯もなかった頃のお話です。営業##S
「当事者研究」
社会福祉の分野では昔からクライエントの自己体験を本にすることはよくあった。最近の傾向は、心理学や医学の分野でもそれが幅広く行われるようになり、専門家がそれに耳を傾けるようになったことが大きな変化と言えるだろう。治療者と患者の両方が影響し合うという治療における双方向性が言われるようになってから特に顕著になってきたようだ。 『双極性障害のすべて』はこの患者代表の最たるものの一つであろう。治療者と見まがうばかりの医学的心理学的な知識を駆使して40年間に及ぶうつ病との闘いに勝利した成果をまとめたのである。病気と闘うということは、ここまで病気を知り尽くさなくてはならないのかもしれない。うつ病に悩む人たち、治療者たちに贈る書である。(編集X)
「去年の我が家は」
去年の我が家は空前の法事ラッシュだった! 普段はなかなか会う事のない親戚達が全国各地から集まる事を繰り返すうちに、誰からという訳でもなく「せめて一年に一度位は一同集まって故人達の思い出話をしながら親睦を深めよう」という声が出て満場一致でこの案は「可決」。すっかり疎遠になりつつあった関係が、親族の「死」によって起きる悲嘆感、喪失感を共通に抱えた場ですっかり改善され、残った親族達の団結力もより一層強くなった訳ですが、これも故人達がとりもってくれた「縁」なのだなと、感謝をしているところです。 『悲嘆カウンセリング』は愛する人をなくし悲嘆にくれる人達の心をいかにケアしていくか、身近な事ながら、解決が難しいテーマを一つ一つ解決していく術が詰まった一冊です。(営業T)
「初体験しました」
といっても、若干期待された方には申し訳ないが、アダルト系ではない。生まれて初めてCD-ROMを作ったのだ ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 普段はなかなかお目にかかれないSEさんと打ち合わせをし、知っている限りのコンピュータ用語を羅列して、あーでもないこーでもないと要望を伝えるものの、実際の工程は !?(・_・;? や、 ( ̄◇ ̄;) とか (-_-#) の連続だった。システム会社と小社間のメッセンジャーボーイとなってしまった印刷会社の営業のお兄さんも、(~_~;) だったろうと思う(ごめんね)。かくして、『ジョインズ人格適応型心理検査(JPAQ)第3版』という、交流分析系心理検査の付録、採点・表示システムは完成を迎えつつある。原書では手作業で6回作業するところを、ディスプレイ上のボタンをぽちぽち押していくだけで(ここが手動なのは目をつむってもらうとして)、ジャーンと一発で結果が表示される。便利になったなぁ世の中。でも、結果をクライエントにお伝えするのは臨床家の皆様です。ここは永久に人手であってほしいです。(編集N)
スタッフルーム Dec.2011 - 2011.12.01
究極のスピーチ
11月の新刊『終わりのない質問』の著者ボラスさんは、一昨年の秋に開かれた日本精神分析学会大会(大阪)に招待講演者として招かれました。朝のラウンドセッションやキャラクター(性格)に関する特別講演をこなした後、夜の懇親会での出来事。スピーチに登壇したボラスさんは、なんと、前置きもなく俳句を1句(英語で)詠み、それを通訳の先生が五七五に翻訳して、それでスピーチはおしまい。まったく型破りな展開に、一同あっけにとられて瞬時の沈黙、のち万雷の拍手! 異国を旅する心情がストレートに表現された佳作だったと印象にはあるのですが、残念ながら、その句が思い出せません。精神分析に転じる前は文学の研究者であったボラスさんの面目躍如といったエピソードでした。(粗忽の編集者)
ライブ・セッションの難しさ
ジュンク堂池袋店で行われた『子どもの心理臨床』シリーズのトークセッション。当日、高名なノンフィクション作家の柳田邦男先生を迎えて、ご執筆中の福島原発に関するお話から始まり、被災地の子どもたちの心の問題に関して心理学で何ができるか問いかけられた。絵本の訳者森先生が翻訳のご苦労を語り、解説書監訳者の関口先生が災害時だけでない日常的な子どもの心のケアの重要性を指摘された。90分位だったが、3人おられると時間が充分でなく、もっと沢山聞きたかったという思いが強く残った。(編集やまぶき)
せっかくの慰問が・・・。
とある被災地の小学生の女の子から聞いた話。彼女が通っている小学校は津波で学び舎を失った別の学校と校舎を分け合い学校生活を送る事に。そんな中、学び舎を失った小学校には多くの芸能人が慰問に訪れます。慰問の現場では被災を受けなかった小学校の児童たちは完全オミット。会場に入れてもらえなかった小学校の児童たちは、会場から聞こえる楽しそうな歓声を聞きながら、言い知れぬ差別感や孤独感に耐える辛い時間をすごしたそうです。学校側の言い分は「管理上危ないから」の返事一辺倒。被災地では学校側もひとつひとつの事例にきめ細かく対応する気配りが現実にはできない様子です。『大災害と子どものストレス』には被災地における子どもの心のケアに関する基本的な情報、最低限守るべきルール等が満載です。この本が少しでも被災地の子どもたちの心を支援するための一冊になる事を願ってやみません。(営業H)
スタッフルーム Nov.2011 - 2011.10.31
救助する人たちのこと
先日の新聞に、東日本大震災の現場で救助活動をした消防隊員の9割が、悲惨な現場で活動した当時、眠れなくなったり、絶望感や無力感を感じたりする「惨事ストレス」の症状を経験していたことがわかったとの記事がありました。「被災者や遺族に強く同情した」(42%)が最も多く、「もっと役に立てないのかと自責の念にかられた」が40%だったそうです。被災者の心のケアだけでなく、救済活動にあたった人たちの心のケアの重要性が浮き彫りになりました。『惨事ストレスケア』では、災害のほか、自殺や自動車事故などに直面した際の、危機前、危機後、フォローアップまで各局面の介入システムを紹介しています。私たちの日常におこりうる危機援助を考える一冊となるのではないでしょうか。(営業部Å)
クラインマン氏のお人柄
刊行したばかりのハーバード大学教授アーサー・クラインマン氏の単著『八つの人生の物語』は、前作『病いの語り』に次ぐ著者渾身の現代の倫理への問題提起の書です。校正も終えて刊行間近になった頃、同じハーバード大学教授のサンデル氏のようなカッコイイ写真を帯に入れたいと監訳者に頼んでみました。意図を伝えて懇願した結果送られてきた写真はすべてスナップ写真・・。なかにはレストランでワインを飲んでほろ酔い気分のものも・・。うーーーむ。著者の飾らないお人柄を感じ、当てがはずれたものの最終的には本書に相応しい写真をカバー折り返しに入れてできあがった次第です。(編集 やまぶき)
餅は餅屋
弊社HPでも広告中の『子どもの心理臨床』は、お陰様にてご好評を頂いております。さらに勢いをつけたいと思い、パンフレットを作ることになりました。最初は社内で作ることになっていたのですが、如何せん素人が作っても「しろうとの作品」しか出てこず七転八倒。そう、引き受けた自分も、最初は簡単だと思ってたんです……。なんせ2年近くつきあってる企画だったので。10時間ぐらい苦しんで、とてもイマイチな、パンフレットと呼べない何かが出来上がりました。正直、やらなきゃよかった……。自分には出来ません、と言っておけば……、と大後悔。その後、様子を見かねた上司がプロのデザイナー氏にパンフ制作を発注してくれると――やはりプロにお願いしたほうが遙かに良かった──とても良いものを短時間に仕上げて頂きました。嬉しさとともに、反省を新たにした編集のSです。(編集S)
「かあさん、いつ倒れても俺がいるぜ!」と本心から言える?
義務教育中の2人の子どもに共働き夫婦という核家族には、「介護」は隣国の話ぐらい実感がない。そんな暢気なことを言えるのも、今のところ双方の両親ともに元気(過ぎるほど)だからなのだが、いつ介護が現実のものとなるかは神のみぞ知る。そうなったら、同居するか引っ越すか(あるいは単身赴任か転職か?!)という大問題にまで発展するだろう。家族の未来予想図が根底から覆るかもしれない。でも、この本『解決志向介護コミュニケーション』は、そんな不安な気持ちを払拭してくれる。今何ができるのか、をソリューション・フォーカスト・アプローチの手法で探しだし、介護する側される側ともに明るい気分にさせてくれる。載ってる事例も遠距離介護が多く、リアルに未来をイメージできる。とはいえ、「いつボケても大丈夫だぜ!」と親に言ったところで、「勝手に親をボケさせるな!」と一喝されそうだが。(編集T)
スタッフルーム Oct.2011 - 2011.09.30
木は気に通ず?
去年から今年にかけて、結構な数の神社を訪ねました。いわゆるパワースポット巡りですね。香取、筑波山、大宮(埼玉)、秩父、箱根、伊豆山、諏訪、戸隠、……それに都内の各所ですが、高速道路料金の休日千円が続いていたら、もっと増えたことでしょう。御利益のほどはともかく、手の洗い方から二礼二拍一礼の仕草まで、すっかり身につきました。その神社のもつ厳かな雰囲気を醸し出すうえで、鳥居と社殿は必須アイテムですが、それに加えて、ご神木を中心とした多くの木々の存在は欠かせません(都心のコンクリート造りの神社を想像してください)。あるいはむしろその木々の中にこそ、命の元である気のパワーが漲っているように思えます。ということで、本題の『臨床バウム』に繋ぐところだったのですが、字数が尽きました。ひとつ余談です。本書の部の扉にはちょっと遊びを入れました。お気付きの方はおめでとうございます。(粗忽の編集者)
政策・制度なるものにがっちり向き合ってみる
社会福祉・保障系の書籍を担当して身に沁みるのは、法改正多過ぎだろ!ということだ。より良い社会にするために法改正されているはずだが、どう考えても焼け石に水、というか臭い物に蓋的な一時しのぎとしか思えない改正が多い。その最たるものは児童福祉法だろう(商法はもっとだろうけど)。『子ども家庭福祉・保育の幕開け──緊急提言 平成期の改革はどうあるべきか』は、政策立案ブレーンによる“本当はこうあってほしい児童福祉法”との願いを込めて書き下ろされた書である。出生時の事情はどうあれ、目の前のこの子たちを守れるのは我ら大人である。縦割り行政だの地方委譲だの権益の奪い合いをしている場合ではない。そうでなくても子どもが減っているのだから、より良い育成環境を整えるためにも、何が本当に必要なのかをきちっと系統立てて学び、考えたいと思う。(編集T)
シーズン到来!!
毎年、特に9月・10月の二カ月間は我々心理学系の出版社にとって大忙しの季節となります。なぜならば、この時期、各学会が週末を中心に全国各地で開催されており、これにあわせた形で新刊を発行することが多いため、営業部は会場内での本のお披露目に、編集部は学会に出席される先生方への挨拶や情報収集等にと、それぞれの役目を抱えながら、全国各地の会場に出向くことになります。特に今年は『子どもの心理臨床(全9巻18冊)』シリーズが刊行、絵本と解説書がセットになった、日本の心理学書としては類をみない形態だけに、先生達の反応はいかに!?と手にとられる姿をハラハラドキドキ緊張の心もちで見つめていましたが、本当に多くの先生達からから様々な反応やご意見、ご質問等をいただき、反響の大きさに驚きました。出版社にとって、学会は読者の「生の声」を聞ける絶好の機会、北海道から沖縄まで、土日を問わず、貴重な声を聞きに、今日も出向きます。(営業H)
学会シーズン
毎年恒例の秋の学会。ここでの売り上げが企画の正否を決することになる。と言うわけで今年も構えていったのですが、やはり震災と不景気からか売り場には例年のような熱気と人混みがありません。消費者の財布の紐は固いようです。しかし、「このようなときだからこそ、本を読んで乗り越えていかなければいけないのです」とこころの中で叫んで、売り場で出来たての『心理学研究法1 感覚・知覚』を勧めているのでした。(編集X)
スタッフルーム Sep.2011 - 2011.08.31
赤ん坊の不思議
心理学の研究対象は動物から人間まで幅広いだけでなく、乳児から老人まで対象年齢も幅広い。赤ん坊など見ているとまったく不思議な存在であると感じるが、ただ眺めているだけでなく様々な角度から観察や実験をしてみると、人間の「心の発達」への手がかりがたくさん含まれている。何て不思議で面白いものなんだと感じることが研究への第一歩だ。多くの方に、『心理学研究法4 発達』を手にとって不思議の世界への門を開いて欲しい。(編集X)
喧嘩の仲裁の仕方
喧嘩の中でも、互いのプライドをかけた対立ほど手に負えないものはない。職場や学校だと、地位や立場などというものが絡むから話はどんどんこじれていくし、親子や夫婦に至っては、なまじ赤の他人でもないものだから、口だけでは済まず、手足が出るうえに掴み合いになることもある。振り上げた拳を下ろすには、かなりの屈辱感と勇気が伴う。この本、『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』は、この出口の見えない喧嘩の仲裁の仕方が示されている。論点が交錯することもなく,平行線をたどったままの不毛な対立を続けている当事者を、納得させ、仲直りをさせる高等テクニックが、事例とともに解説されている。もちろんすべてうまく収まるとは限らないが,非常事態時の仲裁者の逃げ方,仕切り直し方、諦め方、もちゃんと書かれている。「喧嘩してる場合じゃないだろ!」と言えればどんなに楽か、と思っておられる方には特にお勧めしたい本です。(編集N)
滅多に扱えないカラーの世界
専門書の出版社で編集作業をしていると、一年の間にずいぶん沢山の原稿を目にしますが、そのほとんどはモノクロで、カラーのページはほとんど扱いません。これは文字情報が大半を占める書籍を作っているのですから当たり前なのですが……しかし、来る日も来る日もモノクロの世界……。書店で雑誌など開くと目に飛び込んでくる色とりどりのカラーページがうらやましく思いつつ過ごしていました。ところが今年2011年は、イギリスから来たカラフルな絵本の翻訳企画『子どもの心理臨床(全9巻/18冊』シリーズに携わることができ、フルカラーの絵本を9冊も刊行することができました。今年の主な仕事はほとんど達成してしまった気分です(上司には内緒)。本シリーズは9月中旬には書店に並ぶ予定です。5歳から12歳ぐらいの子どもの成長過程で避けて通れない心の問題について、詳しく解説したシリーズですので、専門家やご家族の方に是非手にとってもらいたいと思っています。(編集S)
装丁談義――創造性の生まれる余地
本の装丁ではいろいろと悩みがつきません。装丁者の方にはあれこれ希望を伝えますが、イメージを形にするのは難しい仕事です。ある装丁家の方には、本になったものを評価して欲しいと言われました。ラフスケッチ段階で仕上がりを想像するのは素人には難しいので、せっかくの完成プランが部分的に変更になることで、見取り図とほど遠いものになることがあるからだそうです。多数決が必ずしも良いものを産むとは限らないというのは確かなので、芸術的な要素の含まれる装丁の世界は難しいものです。そんな苦労のあとの装丁の一つが『アイデンティティとライフサイクル』です。(編集やまぶき)
スタッフルーム Aug.2011 - 2011.07.29
夏だ! 映画だ!! アニメだ!!!
アニメや漫画は,大学卒業以来少し距離を置いてきた。子どものつきあいでディズニー系,ジブリ系などは見たが,それ以外はさっぱりだった。しかし,この春から私は変わってしまった。アニメ&漫画にどっぷり浸かり,TVの録画予約をし,主題歌を集めたCDまで借りてきてしまった。『BLEACH』『鋼の錬金術師』『銀魂』『NARUTO疾風伝』etc.すべて中学生の子どもの影響だが,40代の私の胸にも十分響くストーリー展開の素晴らしさ,あぁやめられない。ふと見れば編集台本棚に『アニメーションの臨床心理学』が。キャラの分析のところなぞ,目の前のゲラを横に置いて読みふけってしまいそう☆。でも,大人なので理性を振り絞って,週末に会えるこの本と「ハガレン」の映画を心の支えに,あともう少しがんばろう!(編集T)
いつの世の中でも・・・・
東日本大震災から早くも5カ月弱。被災地では確実に復興の槌の音が聞こえ、我々の生活にも「日常」というものが戻りつつある感じがします。そんな中、一般家庭を舞台にした、震災に乗じた悪徳商法が多数摘発されているとの事。例えば、リフォーム業者を名乗り「今度大きな地震が起きたら確実に家が崩壊しますよ」と等語り、高額で何の意味もない工事をしたり、電力会社の名前を語り、高額で役にも立たない節電グッズを売りつけたり、放射能を調べる事が出来ると言って、実はおもちゃ同然の何の計測も出来ない機械を高額で売りつけたりと、震災後の様々な不安感を巧妙に利用した犯罪行為が姿形を巧みに変えながら、盛んに行われている様子です。「いつの世もこんなもの」等と思ってしまいますが、こんな時こそ、世の中の至るところに緻密にめぐらされた、消費者にとってマイナスになるような蜘蛛の糸に絡め取られないよう、的確な情報を得ることが必要になってくるのではないでしょうか? 社発行『市場における欺瞞的説得――消費者保護の心理学』は我々消費者が冷静に賢く、物を売る側とつきあっていく為の情報とスキルが詰まった一冊です。(営業部H)
死を想う月
今年も8月が巡ってきました。太平洋戦争終戦の月ということで、戦争について多くのことが語られるでしょう。戦争というと、以前見た映画『プライベート・ライアン』が強烈でした。その戦闘シーンの迫真性と臨場感にはただただ圧倒され、「ああ、これでもう、従来の戦争映画は作れないな」と感じたのを思い出します。現在校正が進行中のウォーデン著『悲嘆カウンセリング』(9月刊行予定)の中に、米国ではこの映画を見て、退役軍人(第二次大戦だと思うがベトナム帰還兵も含むかも)の何人もが、抑えていた記憶が蘇ってPTSD様の反応を示した、との記述があり、納得してしまいました。夏休みにまつわる思い出がどちらかというとうら寂しいのは、祭りの後を予感させる死者からのメッセージのせいかも知れません。震災の傷がまだまだ癒えない今年は、なお一層死を想う月になるでしょうか。(編集K)
書評・メディアでの紹介 - 2011.07.20
・L.R.キャッスル著/上島国利監訳「双極性障害のすべて-ー患者・家族・治療者のためのガイドブック」の書評が、『精神療法』57巻第5号《金剛出版/2011.10.5発行》に掲載されました。 ・E.V.ブリス、G.エドモンズ 著/桐田弘江・石川 元 訳 「アスペルガー症候群への解決志向アプローチ―利用者の自己決定を援助する」 の書評が、『精神医学』VOL.53 No.8《医学書院/2011.8.15発行》に掲載されました。
・A.アラシェフスカ著「日記とはなにか―質的研究への応用」 の紹介が、『看護教育』52巻8号《医学書院/2011.8.25発行》に掲載されました。
・台利夫著「心理療法にみる人間観―フロイト、モレノ、ロジャーズに学ぶ」の紹介が、『児童心理』8月号《金子書房/2011.8.1発行》に掲載されました。
・大山正著 「知覚を測る―実験データで語る視覚心理学」 の紹介が、『日本色彩学会ニューズ』No.272《日本色彩学会/2011.6.1発行》に掲載されました。
・長谷川啓三編著「解決志向介護コミュニケーション――短期療法で家族を変える」 の書評が、『精神療法』37巻3号《金剛出版/2011.6.5発行》に掲載されました。
・E.V.ブリス、G.エドモンズ 著/桐田弘江・石川 元 訳 「アスペルガー症候群への解決志向アプローチ―利用者の自己決定を援助する」 の書評が、『家族療法研究』VOL.28 No.1《日本家族研究・家族療法学会/2011.4発行》に掲載されました。
スタッフルーム Jul.2011 - 2011.06.30
ボランティアに出来ること
東北の被災地では、たくさんのボランティアの方々が活躍していると報道されている。弊社で『ボランティア・ガイドブック――共感主義入門』という翻訳を出したのはもう16年前のこと。オーストラリアというボランティア先進国で培われたノウハウは、未だに日本の読者にもおおいに役立つ内容で、版を重ねている。易しいようで難しいボランティア活動に後悔のないように、ぜひご一読を願いたい。因みに著者達からは、送金された印税で素敵なレストランで会食したというお礼の手紙がいつも届く。(編集 やまぶき)。
赤本の季節
通称“赤本”、『新・臨床心理士になるために』。例年は8月中旬頃の刊行のため、お盆休みで書店様に本が届くのが遅れたり、お客様からいつでるのかとお問い合わせを多数いただいたり・・・とご迷惑をおかけしておりましたが、今年は一ヶ月ほど早く刊行の運びとなります。書店様では例年より早い刊行を告知し、お客様にアピールしてくださっています。特に今年は大震災が日本を襲い、臨床心理士による心の支援の重要性がメディアでも多く取り上げられています。よりいっそう、臨床心理士資格取得に意欲を燃やす方も、多数いるのではないでしょうか。是非“赤本”を活用していただき、試験に望んでいただければと思います。(営業部Å)
アイコンタクトの重要性
「人間は子どものころに親から共感してもらえないと、その時点でかなり内向的で消極的な性格の脳に育ってしまう」とする学説があるそうです。具体的には、ドーパミンという脳内物質が分泌されにくい体質に育ってしまうということです。人間の一生を左右することになる性格や人格が、はじめの十数ヶ月で決定づけられてしまうなんて、ちょっと信じたくないですが、赤ちゃんはとてもデリケートだということも、実験で証明されている事実なのです。だから、親は赤ちゃんにはなるべく微笑みかけ、目をみて、アイコンタクトを積極的にしつつ相手してあげるのが理想だそうです。近々リリース予定の「シリーズ・子どもの心理臨床」では、このような、子どもの脳科学や理想の育て方も含め、子どもの心の健康について詳しく解説しています。ところで私はアイコンタクトが苦手なのですが……これはひょっとして……。(編集O)
渾身の力作
久しぶりに校正回数の多かった本が刊行を迎える。「日本の心理臨床シリーズ6」『カウンセリングと教育』がそれだ。通常著者校は2回だが、この本は5回の校正を経て日の目を見た。多くの人が巻き込まれた3月の震災による大惨事は、執筆者の倉光先生のお気持ちにも多大な影響を与えたのだろう。自殺念慮、喪失体験、共時性、特にたましいのイメージについては、5校目でも文章表現を練って(悩んで)おられた。夕方、大学の相談室で一緒にゲラを前にしながら、文章を直されつつ、その時々のクライエントに対する気持ちなどもお話しくださった。人は皆それぞれ違うのだ、という当たり前のことを、日々の忙しさにかまけて気づかぬふりをしていた自分に気づいた。一人ひとりのクライエントに真摯に向き合う臨床心理士の姿を、そこに見た気がした。(編集T)
理論は実践から
もともと医学の中から神経症の治療法として生まれた精神分析ですが、その後、人間に関わる諸領域に多大な影響を与えてきたことは皆さんご承知のとおりです。なかでもフランスの分析家ジャック・ラカンはフロイト以後の精神分析史上、そのラジカルな思想とカリスマ性によって今なお影響力を持ち続けている人物といえるでしょう。6月の新刊『ラカン派精神分析の治療論--理論と実践の交点』は、そのラカンの思想の依って立つ臨床実践がどのようなものなのかに焦点を当ててラカン思想に迫っています。これまで、ともすれば理論的研究に偏っていたラカン研究を補う意味で、臨床家で「ない」研究者の方にもお勧めします。なお、ネット上の《本が好き!》というサイトの中で本書の取材記事が載っています。見てもらえると嬉しいです。(編集K)
ユングフェアー - 2011.06.01
G・ユング 没後50年
創元社・人文書院・みすず書房 ・誠信書房合同ブックフェア開催
分析心理学者カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung 1875-1961)は今年、没後50年にあたります。ユングの確立した分析心理学は強い影響を保ち、無意識の探究・夢分析・東洋への深い関心・人類の普遍的なものの追求など、心理学や精神医学の領域をこえ宗教・芸術・文学など、また専門家の枠をもこえて、今日まで幅広く読みつがれています。
*誠信書房の出品図書は下記関連書に掲載
【開催予定店舗一覧】
(2011年6月より順次開催)
紀伊國屋書店札幌本店 011-231-2131
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店 011-223-1911
ジュンク堂書店大宮店 048-640-3111
紀伊國屋書店新宿本店 03-3354-0131
紀伊國屋書店新宿南店 03-5361-3301
ジュンク堂書店新宿店 03-5363-1300
リブロ池袋本店 03-5949-2910
丸善丸の内本店 03-5288-8881
文教堂書店浜松町店 03-3437-5540
三省堂書店神保町本店 03-3233-3312
有隣堂ヨドバシAKIBA店 03-5298-7474
芳林堂高田馬場店 03-3208-0241
MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店 03-5456-2111
オリオン書房ノルテ店 042-522-1231
くまざわ書店八王子店 042-625-1201
早稲田大学生協コーププラザブックセンター 03-3202-3236
東京大学生協駒場書籍部 03-5841-2420
東京大学生協本郷書籍部 03-3469-7145
紀伊國屋書店横浜店 045-450-5901
くまざわ書店相模大野店 042-767-1285
ジュンク堂書店新潟店 025-374-4411
戸田書店静岡本店 054-205-6111
谷島屋浜松本店 053-457-4165
丸善名古屋栄店 052-249-5592
ジュンク堂書店名古屋店 052-589-6321
大垣書店四条店 075-253-0111
ジュンク堂書店京都店 075-252-0101
ジュンク堂書店京都BAL店 075-253-6460
紀伊國屋書店梅田本店 06-6372-5821
ジュンク堂書店大阪本店 06-4799-1090
MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 06-6292-7383
旭屋書店本店 06-6313-1191
ジュンク堂書店難波店 06-4396-4771
ジュンク堂書店西宮店 0798-68-6300
ジュンク堂書店三宮店 078-392-1001
甲南大学生協書籍部 078-441-7910
丸善岡山シンフォニービル店 086-233-4640
喜久屋書店倉敷店 086-430-5450
ジュンク堂書店広島駅前店 082-568-3000
MARUZEN&ジュンク堂書店広島店 082-504-6210
フタバ図書MEGA祇園中筋店 082-830-0600
ジュンク堂書店松山店 089-915-0075
ジュンク堂書店福岡店 092-738-3322
紀伊國屋書店福岡本店 092-434-3100
ブックセンタークエスト小倉本店 093-522-3924
ブックスミスミオプシア店 099-813-7012
ジュンク堂書店那覇店 098-860-7175
スタッフルーム Jun.2011 - 2011.05.31
グループで行うこと
初対面の人たちとグループになって何かするのは,毎度のことながら緊張する。でも,メールやSNSなどと違い,声や雰囲気などを感じながら,生身の人間同士が向き合って時間と場所を共有するのは,自分の世界がちょっと拡がった気がしてうれしかったりする。『対人援助のためのグループワーク』は,こういったグループで行う様々なワークを紹介している。初対面同士はもちろん,社内研修級の高度な意思疎通を要求されるものまで,バラエティに富んだワークが並んでいる。なかには議論が白熱して喧嘩になりそうなワークもあるが,それをうまくクールダウンしていくための「ふりかえりシート」も付いている。面と向かって物申すことが減ってきている今だからこそ,このようなワークで人慣れしつつ自分を振り返る機会も必要かもしれない。(編集N)
カズオ・イシグロの世界
話題の映画『わたしを離さないで』を観て、以前から気になっていた原作者カズオ・イシグロにより関心を持った。友人が送ってくれたイシグロの特集を録画したDVDを観てみた。作家が死んだ人に対する「記憶」によって、死に部分的に勝利することができると語っていたのが印象的だった。今回の震災で、被災者が一時帰宅のときに思い出の品々を探す光景が目に浮かんだ。さらに、臨床心理学で使われる回想法というやり方(『回想法』)に思いがおよんだ。昔の物や写真を見たり音楽を聞いたり話したりしながら記憶を蘇らせ、認知症の進行を抑えることにも役立てるやり方である。私たちの現在も自らの記憶の集積によっているといえるのかもしれない。(編集X)
ビジネス書大賞2011
弊社は人文科学を中心とした専門書の出版社ですが、ビジネス書コーナーでも売れている書籍があります。社会心理学の名著『影響力の武器[第2版]』です。こちらの書籍が「このビジネス書を読め!ビジネス書大賞2011」(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)で、新旧ビジネス書の名著として、有名ブロガーさんにご紹介いただきました。先日は企業様から研修用のテキストとして使用したいとのことで、ご注文を頂きました。初版は今から20年前の1991年の刊行です。これからも長く読み継がれていくことを期待しています。(営業部Å)
統計データと格闘中
ただいま「展望 現代の社会心理学シリーズ」の第3巻にあたる 『社会と個人のダイナミクス』 を編集中です。統計データと実験に裏打ちされた重厚な書籍で、一行一行読み、理解するのが楽しく、また自分の理解力と格闘する毎日です。ここには人の生活がよくなるヒント、社会が居心地良くなるヒントが散りばめられています。マクロとミクロの視点が入り乱れる、社会心理のエキサイティングな面がわかる一冊。7月には書店にてお目見えする予定です(……作業をいそがねば……)。(編集S)
スタッフルーム May.2011 - 2011.04.28
仕込みの季節
余震が続くなかでも少しずつ日常が戻ってきつつありますが、編集業務は立ち止まることなく粛々と進めております。3月までは今年度用のテキスト刊行(『図説 社会心理学入門』好評増刷中など)に集中していましたが、今は原稿整理に初校の校正と、地味ですが本作りの要となる業務に全意識を傾注して、地道に日々を送っています。人と人の絆の大切さがこのたびの大震災であらためてクローズ・アップされていますが、その絆を強化し、生きにくいと感じている人を支援されている方々の一助となることを願い、今日も仕込みに励んでいます。(編集N)
メディアと情報操作
東北大震災に伴う福島第一原発の事故では、政府の発表が常に米軍や海外のメディアに遅れをとっていたこともあり、事故処理と放射能に関するさまざまな憶測がとびかう事態となりました。そしてモバイル機器によって事故関連のさまざまな生の映像(一次情報)が拡散され、それに関するデマ情報がネット上、特にツイッターで急速に拡散される現象がみられました(ただし、ツイッターはデマ情報を修正するのも速く、モバイル機器+ネットメディアのポジティブな一面も見せてくれた気がします)。『プロパガンダ――広告・政治宣伝のからくりを見抜く』は様々な情報操作の仕組みを心理学の見地から解説した本です。情報というものは多くの場合、意図的に拡散されているという事実を忘れず、情報の本質を見抜き身を守るのに役立ててほしいと思います。(編集S)
同じ原稿を別の出版社で出してみると・・
編集者としては割付や装丁など、こちらとこちら、どちらも試してみたいと思うことがあっても、出せるのは一つだけ。ところが、日本語の本が海外で翻訳されると、これに近いことが可能になります。もっとも、自分でなく海外の編集者の意向に添った本になるのですが。今回は『家族依存症ー仕事中毒から過食まで』の韓国版が届きました。弊社の本より大きい判型で、イラストの雰囲気も全く違い、名画を使用したコラムを挟むなど、独自の工夫が凝らされていて楽しい。不思議だけれど、編集者や出版社が異なるとまったく違った本が誕生するのです。(編集M)
あなたは○○派?
女優の田中好子さんが亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。葬儀の映像を見ていて、かつてのキャンディーズ時代のことを思い出しました。当時若者たちは、メンバー3人のうちの誰が一番好みかで結構議論ができたものです(私はミキちゃん派だった)。翻って、(ちょっと苦しいですが)心理療法の世界に目を向けると、多くの臨床家が各々の得意な技法によって、自分は○○派だと標榜していることが多いように思います。そこに至る過程は人それぞれでしょうが、要は、自分の価値観との親和性(ウマが合うかどうか)の問題に行き着くのではないでしょうか。今月刊行の『心理療法にみる人間観-フロイト、モレノ、ロジャーズに学ぶ』は、そうしたテーマに興味のある向きにお勧めです。(粗忽の編集者)
悲しみに言葉を
東日本を襲った大震災の惨状には本当に言葉を失ってしまいました。肉親を亡くし、家も家財も思い出の品々の何もかも失った人びとの悲嘆はいかばかりかと胸がつまります。米国の著名な社会心理学者である著者は、その著書『悲しみに言葉を―喪失とトラウマの心理学』のなかで戦争や災害、肉親の死などさまざまな喪失の体験を取り上げ、「大切なものを失ったとき、人はその悲しみからどのように立ち直っていくことができるのか」を探っています。その鍵となるのが「言葉」であり、言葉によって体験の意味をとらえなおし、解釈することだと説いています。(営業##S)
ホームページをリニューアルしました - 2011.04.26
この度ホームページをリニューアルしました。「検索機能」「新刊情報」「近刊情報」「お知らせ」など見やすさ、使いやすさを目指しました。ご意見、ご要望などをお聞かせいただけましたら幸いです。
品切書目一覧 - 2011.04.25
| この頁には、品切の期間が長く、小社図書目録にも掲載されていない書籍を掲載してあります。 書籍検索でお探しできない場合に、こちらでお調べください。 |
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新刊の目 - 2011.04.22
書店様向けの新刊案内です。以下からダウンロードしてご利用ください。
オンデマンド出版について - 2011.04.13
◆オンデマンド出版(Print On Demand)とは
版面をデジタル・データで保存し、ご注文をいただいた時点で、印刷・製本するシステムです。そのつど一冊ずつ製作いたします。内容はオリジナル本と変わりはありませんが、装丁や外見が異なります。
◆このホームページでは
オンデマンド書籍には書名の頭に【POD版】と表示しています。また、シリーズ名「オンデマンド版」でもオンデマンド書籍の検索ができます。
◆ご注文に際して
注文に応じての製作となりますので、お届けまでに10日間ほどかかります。また、キャンセル・返品はお受けできませんので、あらかじめご了解ください。
◆リクエスト・お問い合わせ
小社の刊行書籍(品切)で、オンデマンド版での復刊をご希望される書籍がございましたら、ぜひリクエストをお願い致します。検討させていただきます。また、オンデマンド版についてのお問い合わせもお受けいたしますので、お気軽にご連絡ください。
お問合わせは ㈱誠信書房 営業部
〒112-0012 東京都文京大塚3-20-6 電話 03-3946-5666 E-mail sei@seishinshobo.co.jp
誠信プレビュー - 2011.04.11
新刊情報誌「SEISHINPREVIEW(誠信プレビュー)」は、定期的に刊行しております。購読(無料)をご希望の方は、弊社営業部までお申込ください。
SEISHINPREVIEWバックナンバー(PDFファイル)
108号 2010/7/30
107号 2010/3/15
106号 2009/11/30
*PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。
心理学研究法 - 2011.04.05
[全6巻]
大山 正監修 A5判・各巻約280頁
心理学の特色はその研究法にある。人間の主観的体験や個人によって異なる傾向などを、できるだけ客観的に量的にとらえるために、自然科学とも人文科学とも異なる研究法を開発し発展させつつある。本シリーズでは、心理学の各分野における標準的な研究法と最新の方法を、細部の手続きや注意点などをも含め、それぞれの研究領域の最前線で活躍中の執筆者が具体例をあげながら、心理学専攻生や大学院生を対象に解説している。
心理学研究法1 感覚・知覚
村上郁也編著
心理学研究法2 認知
箱田裕司編著
心理学研究法3 学習・動機・情動
廣中直行編
心理学研究法4 発達
山口真美・金沢創編著
心理学研究法5 社会
岡 隆編著
心理学研究法6 計量・数理
宮埜壽夫・杉澤武俊編著
Apr.2011 - 2011.04.05
| ひとりで見究めようとする力 |
| 担当した『双極性障害のすべて』が間もなく刊行されます。著者ラナ・キャッスル自身が、もがき苦しみながらも、常に向き合い続けてきた〈双極性障害〉という病いの体験をもとに書かれた本です。自己の体験・症状をケース・スタディとして惜しげもなく呈示し、本人が模索したさまざまな治療や対処の数々、その効用や利用の仕方を細かく検討した紹介がなされています。詳細は実際にお読みいただくこととして、本書を編集しながら、受験勉強や論文執筆へ取り組んでいたときの自分を思い起こしました。自分がいったい何に悩み、苦しんでいるのか、できうるかぎり〈自分ひとりの〉力でそれを見つけて究めようとする姿勢こそが現状突破の第一歩であり、万事につけてその構えが有効であることを再確認する思いでした。〈著者みずから〉が切り開いた克服への意志のうちに、克服する力がじつは潜んでいる、そんな気がしました。(編集U) |
| 正しい情報を手に入れることの重要性 |
| 今回関東で地震を経験していちばん感じたことは情報のないことに対する不安です。これは災害ばかりでなくあらゆる分野でも同じことだと言えるかもしれません。近刊である『市場における欺瞞的説得』は、消費者がいかに欺瞞的マーケティングから身を守り、より賢い消費者になるかという問題提起をしています。政府の政策や規制などに頼って自分を守ってもらうわけにはいきません。本書は、私たちが自らを守るための知識やスキルを獲得し、より賢い消費者になるための道しるべとなるものです。(編集X) |
| 心のケアに向けて |
| 今回の震災は被災地はもちろんのこと、全国の多くの子どもたちにも深い心の傷を負わせたのではないでしょうか。これから復興が進み、時間が経つにつれ、子どもたちの心のケアの必要性が大きくクローズアップされてくるのは言うまでもありません。弊社書籍『子どものトラウマと心のケア』、『学校安全と子どもの心の危機管理』、『惨事ストレスケア』は、今後、子どもたちの心のケアを行う際に核となる学校現場やさまざまな機関において、大いに役に立つ情報が紹介されています。(営業H) |
東日本大震災被災地の皆様に謹んでお見舞い申し上げます - 2011.03.15
この度の東北関東大地震において被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地等におきまして、救援や復興支援など様々な活動に全力を尽くしていらっしゃる方々に深く敬意と感謝の意を表しますとともに、一日も早く復興がなされますよう心よりお祈り申し上げます。
Mar.2011 - 2011.03.05
| 虐待について思うこと |
| 2月中旬頃から営業部には、大学や専門学校で新年度に使用する教科書の注文や問い合わせが多くなります。ある専門学校では教科書として『子どもの虐待』を指定してくださいました。昔は虐待は特別な環境で起こるものというイメージでしたが、昨今は毎日のように虐待のニュースが流れ、どんな家庭でも起こりうるものとなっています。教科書として売れるのはもちろん嬉しいことなのですが、それだけに虐待問題が非常に深刻なことを思い、複雑な心境です。(営業Å) |
| 新訳版の不思議 |
| 近年、著名な翻訳書の新訳本がでることが多い。現代風にアレンジした文章は読みやすく分かりやすいものになっている。よく知られたものに『赤毛のアン』『夜と霧』などがある。以前の訳を知っている人には物足りなく感じられたりすることもあるらしい。弊社のバイステック『ケースワークの原則』はやはり訳者が交代したので当然ながら最初の訳本とは完全に異なった訳となっている。国家試験にもよく出る「七つの原則」の訳が変わったのは影響が大きく、しばらく混乱が起きたという噂を聞いた・・。(編集X) |
| 心の問題とセルフヘルプ |
| 薬物依存やギャンブル依存症を克服しようとする人びとの日常は、以前は専門家でも事細かに把握しづらかったと思われるが、現在では写真入りの日記ブログによって一般の人間でも詳細に知ることができるようになった。依存症は心に問題を抱えた状態で陥るので、内面についての記述は、社会にとって大変有益と思われる。心の問題は外部からの援助が欠かせないのに外部からは見えにくいという皮肉な性質をもっている。とくに 「自己責任論」 が強くうたわれる今日では、自ら情報を集め行動しないと治療の機会を得られないまま取り残されてしまう危険があるように思う。弊社書籍 『自傷行為とつらい感情に悩む人のために』では、自分でできることと助けを求めるべきことを整理して分かりやすく解説している。(編集S) |
| 第2版について |
| 『子ども家庭福祉論』の第2版が出ました。福祉系の書籍は頻繁な改訂が宿命ともいえるのですが、今回もフルモデルチェンジまではいかないものの、結構な修正が入りました。著者の柏女先生は、目下、厚労省にて「児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会」の委員長を務めておられ、3月中には答申を提出されるとのことです。以前、厚生省にて専門官の役職に就いておられた関係か、国レベルの行政の動きを詳しく御存じなので、改訂版刊行の後の動きも見越して執筆されています。法が改正されることや改正内容は、一般紙でも報道されるものの、では現場レベルではどのような影響が出るのかは、なかなかわかりにくいと思います。柏女先生はそのあたりにもしっかり言及してくださっているので、ぜひ、現場の方々にもお読みいただければと思っています。一冊まるごとお一人でご執筆されているので、先生の人柄や信念も行間からうかがえる書です。(編集N) |
書評・メディアでの紹介 - 2010.12.28
・森 さち子 著 「かかわり合いの心理臨床―体験すること・言葉にすることの精神分析」 の書評が、精神分析究』VOL.54-NO.4《日本精神分析学会/2010.11.25発行》に掲載されました。
・三浦麻子・森尾博昭・川浦康至 編 「インターネット心理学のフロンティア―個人・集団・社会」 の書評が、『社会心理学研究』26巻2号《日本社会心理学会/2010.12発行》に掲載されました。
・E.V.ブリ、G.エドモンズ 著/桐田弘江・石川 元 訳 「アスペルガー症候群への解決志向アプローチ―利用者の自己決定を援助する」 の紹介が、『愛育通信』No.90《愛育心理研究会/2010.12発行》に掲載されました。
・大山 正 著 「知覚を測る―実験データで語る視覚心理学」 の書評が、『基礎心理学研究』29巻1号《日本基礎心理学会/2010.9.30発行》に掲載されました。
・M.ジョルダーノ/G.ランドレス/L.ジョーンズ著/葛生 聡 訳 「プレイセラピー実践の手引き―治療関係を形成する基礎的技法」 の紹介が、『児童心理』12月号《金子書房/2010.12.1発行》に掲載されました。
・E.F.ロフタス/K.ケッチャム 著 「抑圧された記憶の神話」 が、2010年10月23日(土)朝日新聞Be“勝間和代の人生を変える『法則』”で紹介されました。
・大山 正 著 「知覚を測る―実験データで語る視覚心理学」 が、日本官能評価学会誌14巻2号(2010年10月15日発行)で紹介されました。
・E.V.ブリス 他 著 「アスペルガー症候群への解決志向アプローチ」 に関連した内容の連載を訳者の石川元先生が『発達』123号《ミネルヴァ書房/2010.7.25発行》にて連載中です。
・藤田博康 著 「非行・子ども・家族との心理臨床―援助的な臨床実践を目指して」 の紹介が、『児童心理』7月号《金子書房/2010.7.1発行》に掲載されました。
・大山 正 著 「知覚を測る―実験データで語る視覚心理学」 が、日本人間工学会誌Vol.46、No.6で紹介されました。




