被害者と加害者の対話による回復を求めて

修復的司法におけるVOMを考える

被害者と加害者の対話による回復を求めて

現在の司法では実現しない被害者と加害者の対話の実現によって、両者を地域社会に再び迎え入れるための日本の現状を考える

著者 藤岡 淳子 編著
ジャンル 臨床心理学  > トラウマ・虐待
出版年月日 2005/06/30
ISBN 9784414400199
判型・ページ数 A5 ・ 254ページ
定価 3,300円(税込)
在庫 在庫僅少

この本へのお問い合わせ・感想

犯罪の被害者と加害者とを直接対話(VOM)させるプログラムは、欧米やニュージーランドでは近年実施されているが、日本ではまだ例も少なく、一般の知名度は低い。本書は、日本での本格的導入の前提として、その正確な実態を被害者や一般の人に理解してもらうこと、司法などの関係機関で被害者と加害者の間に立つ専門家による問題点の整理と今後の方向性を探ることを目的にしている。

第1章 犯罪をめぐる「体験」について考える ―― 藤岡淳子(大阪大学大学院教授〈非行臨床心理学〉)
第2章 修復的司法とは ―― 前野育三(関西学院大学法学部教授〈刑事法学〉)
第3章 被害者加害者対話(VOM)とは ―― 藤岡淳子(大阪大学大学院教授〈非行臨床心理学〉)
  1 安全で有効な被害者加害者対話に必要な条件と手続き
  2 VOMがどのようにして被害者と加害者の「回復」につながりを得るか―「語ること」「聞かれること」の意味
  3 被害者と加害者に対応する際の留意点
第4章 当事者はVOMについてどう考えるか
  1 被害者遺族の声 ―― 白井明美
  2 加害者の声 ―― K.T.
第5章 警察における修復的司法の現状と課題―犯罪被害実態調査の結果から示唆されるもの ―― 渡邉和美(科学警察研究所)
第6章 家庭裁判所における修復的司法の現状と課題
  1 裁判官の立場から ―― 井垣康弘(元裁判官)
  2 調査官の立場から ―― 宮下節子(家裁調査官)
第7章 付添人(弁護士)としての立場からみた修復的司法の現状と課題 ―― 三木憲明(弁護士)
第8章 矯正からみた現状と課題
  1 少年鑑別所の立場から ―― 今村洋子(元少年鑑別所法務技官)
  2 少年院の立場から ―― 松田美智子(法務教官)
第9章 更正保護の立場からみた修復的司法の現状と課題 ―― 大塲玲子(法務総合研究所)
第10章 被害者支援の立場からVOMを考える ―― 小西聖子(武蔵野大学教授〈精神医学〉)
  1 千葉における「被害者加害者対話の会運営センター」の実践から
第11章 VOMの日本における現状と今後の実践について ―― 山田由紀子(弁護士〈対話の会運営〉)
第12章 被害者と加害者の対話による回復を求めて ―― 藤岡淳子(大阪大学大学院教授〈非行臨床心理学〉)

ご注文

3,300円(税込)

ネット書店で購入する

  • Amazon
  • 楽天ブックス
  • セブンネットショッピング
  • e-hon 全国書店ネットワーク
  • 紀伊國屋書店ウェブストア
  • honto
  • HMV&BOOKS online
  • TSUTAYA オンラインショッピング
  • Honya Club.com
  • ヨドバシ.com
  • bookfanプレミアム

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加