ビオンと不在の乳房

情動的にビオンを読み解く

ビオンと不在の乳房

難解とされる理論の背後に潜むビオン自身の実存的な生の葛藤を見据えることによって初めてビオン理論の素顔が見えてくる

著者 祖父江 典人
ジャンル 精神分析
出版年月日 2010/10/20
書店発売日 2010/10/25
ISBN 9784414414424
判型・ページ数 A5 ・ 222ページ
定価 3,300円(税込)
在庫 在庫僅少

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ビオン理論は、難解で知られている。アルファ機能、ベータ要素など、その用語の選択も硬質で、他を寄せ付けないところがある。本書は、そのビオン理論を、情動的に噛み砕こうとしたものである。なぜなら、ビオンの理論を額面通りに後追いしても、なかなかビオンの背中を捉えることができないからである。理論の背後に潜む、ビオン自身の実存的な生の葛藤を見据えることによって、はじめてビオン理論の“素顔”が見えてくる。

序章 ビオンへの助走
第1章 「不在の乳房」の原体験
 1 ビオン(1897-1979)の人生と「不在の乳房」の変遷
 2 ビオンの臨床研究歴
 3 「前-精神分析期」における「不在の乳房」
第2章 「原始心的マトリックス」から「体制乳房」へ
 1 『グループにおける経験』とビオンの私的背景
 2 『グループにおける経験』と「不在の乳房」
第3章 「体制乳房」との創造的インターコースと「不在の乳房」の結晶化
 1 「精神病の精神分析の時代」のビオン
 2 「体制乳房」との創造的インターコースと「不在の乳房」の結晶化
第4章 “抑うつ的次元”としての「不在の乳房」
 1 「認識論的精神分析の時代」のビオン
 2 『経験』とは何か――「不在の乳房」の抑うつ的次元
第5章 「不在の乳房」の抑うつ的頂点とその出立
 1 「不在の乳房」の抑うつ的頂点
 2 「究極の現実O」――「不在の乳房」の抑うつ的次元からの出立
 3 Oにおける変形(knowingからbecomingへ)――精神分析的認識論の彼岸へ
第6章 「不在の乳房」の“未来の影”
 1 妄想分裂ポジションへの突入“前夜”
 2 妄想分裂ポジションへの突入――ビオンのレクチャーとセミナー
 3 『未来の回想』――「不在の乳房」の“運命”
終わりに代えて――“不在”を巡る断想

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