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災害後の時期に応じた子どもの心理支援

被災体験の表現と分かち合い・防災教育をめぐって

災害後の時期に応じた子どもの心理支援

大規模な国際調査や岩手県でのスクールカウンセラーの活動報告をもとに、子どもたちの表現活動・教育支援のあり方を提言した集大成

著者 冨永 良喜
遊間 義一
兵庫教育大学連合大学院共同研究プロジェクト
ジャンル 臨床心理学 > トラウマ・虐待
出版年月日 2018/03/30
ISBN 9784414416374
判型・ページ数 A5・262ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに
謝辞

第1章  災害後の子どものストレス
 第1節 大規模自然災害による影響
 第2節 大規模自然災害や事件・事故による子どもへの影響
 第3節 心的外傷後ストレス反応と発達段階
 第4節 大規模自然災害と心的外傷後ストレス反応との関係
 第5節 既存の研究における課題

第2章 災害後の世界の心理支援モデル
 第1節 災害後のセイルフケアのサポート活動
 第2節 子どものストレス障害への心理療法
 第3節 セルフケアのサポート活動と治療に関する考察

第3章 災害後の時期に応じた子どもの心理支援――5言語(日本語・英語・中国語・台湾語・インドネシア語)の専門家を対象とした国際調査研究から
 第1節 災害後の子どもの心理支援の課題
 第2節 研究方法
 第3節 結果
 第4節 総合考察

第4章 発災から1年の節目を迎えるにあたっての表現活動
 第1節 心のサポートとしての表現活動を行うにあたって
 第2節 表現活動が行われるまでの流れ
 第3節 表現活動を行ううえで留意した点
 第4節 スクールカウンセラーとして心がけたこと
 第5節 おわりに

第5章 東日本大震災後の学校とスクールカウンセラーとの協働――心のサポート授業を通して
 第1節 はじめに
 第2節 学校の取り組みの実際
 第3節 表現へのチャレンジ
 第4節 おわりに

第6章 東日本大震災後の表現活動とストレスマネジメント体験の日常化に向けたスクールカウンセラーの取り組み――震災2年目に学校で行った子ども集団への介入から
 第1節 はじめに
 第2節 職員研修と短い時間を活用したストレスマネジメント――2年目1学期
 第3節 心とからだの健康観察――2年目2学期
 第4節 コミュニケーション力を育む――2年目3学期
 第5節 震災後の学校でSCが心がけたこと
 第6節 まとめ

第7章 東日本大震災で同級生をなくした小学校での教師とスクールカウンセラー協働による心のサポート
 第1節 「卒業を共にする」取り組み
 第2節 SCとして「卒業を共にする」取り組みをどう考えるか
 第3節 震災後の学校でSCが心がけたこと
 第4節 おわりに

第8章 被災地の子どもたちによる創作歌と語り継ぐ震災特別授業
 第1節 坂下大輔先生へのインタビュー
 第2節 千葉ディレクターへのインタビュー
 第3節 語り継ぐ震災特別授業
 第4節 創作歌――「明日へ」
 第5節 考察

第9章 被災地での防災教育と心のサポート
 第1節 東日本大震災後の「経験者」ニーズ
 第2節 被災地の中学生へ語り継ぐ
 第3節 被災地の保護者への防災教育と心のケア研修会
 第4節 おわりに

第10章 座談会――被災体験の表現活動をめぐって
 1.発災から学校再開3カ月後(避難所から仮説住宅に移行する時期まで)
 2.ディブリーフィング再考
 3.お礼状も強制的な表現活動?
 4.災害遊びをどう受けとめ,どう関わる?
 5.発災半年後から1年,2年,3年……
 6.発災後半年から1年の間に限定して議論を
 7.発災から1年後そして長期の支援――「語るを支える」とPTSD治療論
 8.語るを支える
 9.2年目以降
 10.アニバーサリーをどう迎える?
 11.防災教育と心理支援
 12.日常とトラウマを語る――コーヒーカップ方式
 13.被災地での防災教育と未災地での防災教育

付 録 災害後の時期に応じた子どもの教育支援・心理支援ガイドライン試案
 1. 発災から学校再開まで
 2.学校再開から3~5カ月(避難所から仮設住宅に移るまでの時期)
 3.学校再開から半年~1年
 4.人的支援システムと時期に応じた支援プログラムの事前策定を

執筆者
大谷哲弘【第1章】
冨永良喜【第2章、第3章、第8章、第10章、付録】
渡部友晴【第4章】
宮下啓子【第5章、第10章】
浦本真信【第6章、第10章】
永田伊津香【第7章、第10章】
坂下大輔【第8章】
千葉佳史【第8章】
荒川茉莉亜【第8章】
金濱智紗都【第8章】
定池祐季【第9章、第10章】
小川 恵【第10章】
有園博子【第10章】
岩井圭司【第10章】

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内容説明

被災した子どもたちに被災体験を表現させて良いのだろうか。それはいつ行うべきか、どう行えばよいのか。阪神・淡路大震災そして豪雨災害、地震災害、東日本大震災での支援活動を通じて、心理学者たちがたどりついた結論を開示する。大規模な国際調査や岩手県沿岸でのスクールカウンセラーたちの活動の報告とともに、そこから見えてきた子どもたちへの教育支援・心理支援のあり方を提言した集大成。

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