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ニューロサイコアナリシスへの招待

ニューロサイコアナリシスへの招待

いま心の研究領域で進行中の精神分析と脳科学を統合しようとする新たなムーブメントについて、その成り立ちと最新の知見を紹介する

著者 岸本 寛史 編著
ジャンル 臨床心理学
精神分析
出版年月日 2015/10/20
ISBN 9784414400984
判型・ページ数 A5・246ページ
定価 本体3,300円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに

第1章 ニューロサイコアナリシスの源流(岸本寛史)
 「もう5時だね」
 作 話
 マーク・ソームズの視線
 神経外科の病棟へ
 当時の夢の基礎研究の状況
 夢見の臨床解剖学
 ソームズの研究成果の反響

第2章 ニューロサイコアナリシスのはじまりと展開(平尾和之)
 はじめに
 神経精神分析のはじまり
 神経精神分析の展開
 心理療法において脳の水準では何が起こっているのか?
 神経科学の視点と精神分析・心理療法の視点を重ねること
 神経科学は精神分析・心理療法に実りをもたらすのか?
 おわりに

第3章 夢のニューロサイコアナリシス(平尾和之)
 夢の神経科学にもたらされた二つの新しい知見
 ホブソンによる夢の神経科学モデル
 ソームズによる夢のドーパミン仮説
 フロイトの亡霊?
 ホブソンのフロイト批判――夢は隠すのではなく、露わにしている
 ソームズの反論――夢=レム睡眠ではない
 夢に潜在内容はあるのか?――精神分析の経験から
 夢論争を通して見えてくるもの
 精神分析と神経科学の両面から心/脳の現象を捉えること

第4章 ニューロサイコアナリシスの基盤(岸本寛史)
 ニューロサイコアナリシスとは何か
 歴史的基盤
 哲学的基盤
 科学的基盤
 ニューロサイコアナリシスではないもの

第5章 ニューロサイコアナリシスから見たフロイト理論(岸本寛史)
 検討に入る前に
 フロイトの欲動概念
 欲動の神経的相関物
 フロイトの感情理論
 感情の神経的相関物
 複眼視によって見えてくること

第6章 ヒステリーからの問い(久保田泰考)
 神経精神分析の故郷
 ヒステリーとアニメ クララ
 ヒステリー・神学・医学
 われわれはまだ「ヒステリーの時代」にいる
 右手をあげてみて下さい
 ヒステリーとサイボーグ
 精神療法のSF的極北
 再び「最初の症例」について
 転移の現実性
 誰が欲望するのか?

第7章 トラウマとその帰結(久保田泰考)
 私たちはどこにいるのか
 新しいPTSD観?
 原初的な外傷――神話としての
 トラウマを再生する身体
 トラウマ――予測しがたいものを「反復」する脳
 なぜ反復するのか
 繰り返される条件付け
 反復する希望

第8章 感情神経科学との接合によって開かれる世界(成田慶一)
 筆者の臨床心理学とニューロサイコアナリシス、そして感情神経科学との邂逅
 感情神経科学における感情の扱われ方
 七つの基本感情システム
 感情神経科学パーソナリティ尺度:ANPS
 ANPSが切り開く世界観

第9章 脳損傷のリハビリテーションとニューロサイコアナリシス――架け橋としての箱庭療法(秋本倫子)
 はじめに
 筆者の背景と心理リハビリテーション
 高齢脳損傷者との心理療法
 京都NPSAスタディ・グループとの出会い
 事例を通しての理解
 ニューロサイコアナリシスから見た脳損傷者に対する心理療法
 おわりに

第10章 ニューロサイコアナリシスの臨床研究(平尾和之)
 はじめに
 脳損傷をもつクライエントへの心理療法
 精神科臨床における薬物療法と心理療法
 おわりに

第11章 コンシャス・イド(岸本寛史)
 二つの身体
 意識と無意識
 もしイドが意識的だとしたら……
 ソームズはフロイトの信奉者ではない

おわりに

人名索引/事項索引

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内容説明

2000年に国際学会が設立されたニューロサイコアナリシス(神経精神分析)は、精神分析とニューロサイエンス(神経科学)を統合しようとする新たなムーブメントである。一方は心理学的視点から、他方は医学・生物学的視点から、夢や感情、意識といったこころの諸現象に、両者を照応しながらアプローチすることにより、新たな知見をもたらしつつある。
日本での本格的な紹介はこれからだが、編著者らによるこの10年近くにわたる取り組みを一書にまとめ、ニューロサイコアナリシスの最新の知見も紹介するわが国初の入門書。

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