離婚毒

片親疎外という児童虐待

離婚毒

両親の離婚を契機に、別居親へ強い拒絶反応を示す事態(片親疎外)のメカニズムを解明し、親子の面会交流を維持する方法を提示する。

著者 R.A.ウォーシャック
青木 聡
ジャンル 臨床心理学  > トラウマ・虐待
出版年月日 2012/05/15
書店発売日 2012/05/15
ISBN 9784414414479
判型・ページ数 A5 ・ 318ページ
定価 3,960円(税込)
在庫 在庫あり

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2012年4月から改正民法が施行され、離婚時に面会交流と養育費について取り決めることになった。子どもがいる夫婦の離婚は、親権・監護権をどちらの親が持つのかでもめ、裁判離婚になるケースも多いが、離婚(別居後)に問題となるのが、別居親への片親疎外である。諸外国では、同居親が子どもと別居親の交流を悪質に妨害することは情緒的虐待と見なし、離婚紛争に関わる専門職は、監護権査定で「片親疎外」を見分けるという重大な役割を背負うようになってきている。本書は、この片親疎外のメカニズムを解明し、安全な面会交流を実現させる方策を述べている。 
原書名:DIVORCE POISON: How to Protect Your Family from Bad-mouthing and Brainwashing 

第1章 デリケートなバランス
足並みをそろえるアプローチ/沈黙が最善ではない局面/助けになる批判と傷つける批判
ウォーシャック・テスト/テストの使用例

第2章 悪口、罵詈雑言、洗脳
悪口/罵詈雑言/洗脳/片親疎外症候群/〝離婚毒〟に抵抗する子ども

第3章 親と引き離された子ども
嫌がらせ/嫌悪感についての馬鹿げた説明/虐待のでっちあげ/二極化する両親──聖人と罪人   
大人の受け売り/自立宣言/親とのつながりを連想させるものに対する嫌悪感
〝離婚毒〟の影響ではない片親疎外/正当な片親疎外/子どもが引き起こす片親疎外
片親疎外の核心を理解する/これは片親疎外なのか?

第4章 有害な動機
貧弱な境界/復讐心/自己愛/罪悪感/不安感/怒りの発散/憎しみへの執着
パラノイア/世代間連鎖/子どもに向かう敵意/監護権紛争/再婚

第5章 片親疎外を引き起こす状況
隔離/引っ越し/誘拐(連れ去り)/除去/恐怖

第6章 現実の改変
名前ゲーム/繰り返し/選択的注意/文脈の隠蔽/誇張/嘘/都合の悪い事実を隠す
過去の書き換え/[すべてが変わった」という言い分/暗示とほのめかし/搾取/投影
正当化/独善的な親/「事実」/甘やかしすぎ/面会交流の妨害/スパイ/認知的不協和
共謀/開封できない包装

第7章 毒のコントロール
共感/間接的コミュニケーションの力/壁に耳あり/二歩離れる/第三者を利用する
鉄は冷たいときに打て/架け橋/癒しの経験/楽しかった出来事を記念日にする
過去の思い出/心に種を蒔く/長期休暇/分断作戦/子どもが中立を保つように助ける
意見の不一致を認める/完璧な親はいない/自分で考えさせる/洗脳の基本講義
映画とテレビ番組/よい親になる/一般的な過ちを避ける/自分にできること

第8章 手放す
手放すとき/手放す方法/連絡を取り続ける/新たな架け橋
親と引き離された子どもが大人になったとき/引き離された子どもと再びつながる
喪失感と向き合う/未来への希望

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